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Q

A

更生保護とは何ですか?

 「更生保護」とは、犯罪や非行をした人たちが再び罪を犯さず、社会の中で立ち直ることができるように助けたり、犯罪や非行を防止するための社会づくりのための活動をしたりする制度です。更生保護は、国だけでなく保護司をはじめとする民間の方々と協力し合って推進されてきました。

Q

A

罪を犯した人の立ち直り支援をする意味を教えてください。

 ほとんどの場合、罪を犯した人もいずれは社会に戻ってきます。しかし、こうした人たちは、社会生活上様々な課題を抱えており、生活を軌道に乗せられず、結局、再び罪を犯してしまう例が後を絶ちません。実際、多くの犯罪が再犯によるものであり、一度罪を犯した人の支援をしっかりとしなければ、安全・安心な地域社会を実現することはできません。

Q

A

保護司とはどのような活動を行うのですか。

 大きく分けると、地域において次の活動をすることになります。

①罪を犯した人たちなどの立ち直りを支援する活動

・犯罪や非行をした人たちの立ち直りを助けるための、見守り、指導、相談支援等

・家族や働く場所など刑務所や少年院にいる人が返ってくる場所の生活環境の調整

②地域における犯罪や非行を防止する活動

・地域住民や学校等での啓発

​・更生保護に対する地域の協力者の確保

Q

A

保護司になる条件はありますか。

 保護司は、更生保護の活動を通じて、自分たちが暮らす地域の安全・安心のために貢献するボランティアであると言えます。​活動意欲があることや生活が安定していることのほか、保護司になるときに66歳未満であることも要件の一つとなっています。全国に約5万人いる保護司の経歴や地域での活動経験は様々であり、これまでの経験をもとに個性を生かしてそれぞれの地域で活躍しています。また、女性の保護司も年々増加しています。(4人に1人は女性保護司)

Q

A

​罪を犯した人の相手をするのは自信がありません。

 現在活動している保護司の多くが、初めての頃はさまざまな不安を抱えていました。しかし、罪を犯した人の立ち直り支援等は保護司だけで行うのではなく、必ず国の職員である保護観察官と役割分担をしながら行います。また、経験豊富な先輩保護司からもアドバイスがあります。多くの保護司が、やりがいと誇りを感じて犯罪をした人の立ち直り支援に取り組んでいます。

Q

A

保護司活動は忙しそうです。

 確かに保護司活動の対象は広く、地域社会の期待も大きいものがあります。一方、仕事や家庭の事情により、活動できる時間がある程度限られてる場合もあります。保護司は市区町村単位などで保護司会という組織を構成していますが、活動に充てられそうな時間などについては、保護司会の幹部によくご相談ください。

Q

A

保護司に対する国の支援にはどのようなものがありますか。

 平素の活動に関しては、保護観察官や保護司会の幹部などが相談に応じていますが、それ以外に次のような支援も行っています。

・一定の保護司活動については、活動により生じた実費を国がお支払いします

・活動のための移動の際に怪我をした、保護観察対象者等から損害を受けた(ただし、こうした事例はほとんどありません。)といった場合に保証する制度を用意しています。

・一部の保護司会には「更生保護サポートセンター」が設置されており、ここでは、常時、先輩保護司の相談等が受けられるとともに、罪を犯した人との面接場所も提供できます。

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